No.16 – 輝きを際立たせる 気になるカラットのおはなし

アイキャッチ

ダイヤモンドにはグレードによってその価値が大きく左右される様々な要素があります。中でもダイヤモンドの重量をあらわす「カラット」は、わかりやすく見た目の大きさにも影響するため重要視される方も多いかと思います。今回はダイヤモンドの価値が決まる4C(カラット・カラー・カット・クラリティ)のうち、カラットについてご紹介いたします。 

◆カラットの基本

1234014_585534064840435_914367840_n

カラットという言葉自体はよく耳にしますが、どのようなものをあらわす単位なのかはご存知でしょうか?一般的にはダイヤモンドの大きさをあらわす単位だと思われていることが多いのですが、実はカラットとはダイヤモンドの重量(重さ)をあらわす単位なのです。カラットは「ct」と表記され、1カラット=0.20グラムと定められています。ジュエリー品質ダイヤモンドの結晶形状(晶癖)は、ラウンドブリリアントカットに適している八面体(オクタヘドロン)と呼ばれる、三角形の側面が8枚ある形です。ダイヤモンドは非常に小さな単位の違いで価値に大きく差が出るため、カラット重量は大変こまかく測定されています。測定は、ジュエラー用デジタル天秤を用いて千分の1カラットまで正確に計測され、少数第3位を8捨9入、もしくは第3位まで表示することが一般的な方法となっています。カラットという単位自体はダイヤモンドの重量をあらわすとご説明しましたが、サイズにも直接的に影響します。下記はカラット・重量・サイズ(直径)の関係をあらわしていますので、ぜひ選ばれる際のご参考にされてみてください。

 

<カラット数 = 重量 = 直径>
2.0ct = 0.40g = 約8.1mm
1.0ct = 0.20g = 約6.0mm
0.7ct = 0.14g = 約5.5mm
0.5ct = 0.10g = 約5.0mm
0.4ct = 0.08g = 約4.5mm
0.3ct = 0.06g = 約4.0mm
0.2ct = 0.04g = 約3.5mm 

 

◆カラットが重要視される理由

be22249f9eaa43b6f68c1b6b070eae08-300x202

ダイヤモンドを選ぶ際、どのような要素をポイントとしてお考えになられるかはお客様によって様々ですが、輝きをもっとも重要視されたい場合は、カラット数が大きく大粒でできるだけカットグレードの良いものがおすすめです。ダイヤモンドの輝きはカットが一番重要なポイントですが、カラットが小さすぎるとカットによる輝きが充分に活かしきれません。カットグレードが優れたダイヤモンドは、サイズが大きくカラット重量が多くなるほど輝きの総量も多くなりカットの良さを最大限に発揮できるのです。ジュエリーで使用されるダイヤモンドの多くは0.05ct~1.0ctで、その中で0.20ct以下の小さめのダイヤモンドは通常メレーと呼ばれています。後に理由はご説明しますが、特に0.5ct/0.7ct/1.0ctをそれぞれ越えるときには、価値がぐっと高まります。 

ダイヤモンドがメインとなる婚約指輪の場合、カラットは重要な要素となってきます。カラット数が上がると見た目の大きさも比例して大きくなりますが、この見た目の大きさというのは、他の4Cのグレードと異なり一番違いの分かる部分です。例えば、カラーグレードの場合、単体で見ると1グレードの差というのはまず違いがわからない程度ですが、大きさの違いはある程度目で見て分かるため、カラットを重視される方が多いのです。 

様々な観点から考え、よく推薦されている婚約指輪のカラット数は0.3ct以上と言われています。具体的な理由としては、カットの良さを充分に発揮できる最低限の体積ということ、アクセサリーではなく永遠の愛を誓うためのエンゲージジュエリーであるということ、年齢を重ねたりフォーマルな装いの場でも違和感なく長く身に着けられること、一生涯ご使用される前提での将来的な資産価値などの面が基準となっています。

  

◆カラットと価格の関係性

アイキャッチ1

日常生活で買い物をする際、大きいものやたくさんの量を購入すると割安になることがありますが、ダイヤモンドの場合はカラットが大きいものほど割高となります。理由としては、ダイヤモンドの原石の多くは1.0ct未満の小さなものばかりなので、大粒の原石は産出量が少なくとても稀少なためです。カットするとさらに小さくなることも考えると、必然的にカラット数が大きければ大きいほど希少価値が高くなっていきます。この動きは、少なくともここ数十年間、世界的にほぼ同じで変わっておらず、ダイヤモンドの変わらない人気や需要の高さがあらわれています。基本的には0.1カラット単位で単価が上がっていきます。ただし、同じカラット数のダイヤモンドでも4Cのうち他の3要素(カラー・カット・クラリティ)の組み合わせ次第で価値は変わってきます。

P62002721-300x223

ダイヤモンドのグレードの理想がある程度かたまっている場合は、希望するグレードの妥当なカラット単価を覚えておくと便利です。カラット単価とは、研磨済みダイヤモンドルース1.0ctあたりの価格のことで、ルースの価格÷カラット数=カラット単価(1カラットあたりの単価)と算出できます。ルースのカラット単価を割り出すことによって正当な価格の判断ができますので、最終的に数種類で迷ってしまった場合などの比較としても有効ですね。

 

◆憧れのエンゲージリングを店頭で

10914722_875483995845439_373117201622728686_o

今回は、4Cの中でも特に重要視される方の多いダイヤモンドのカラットについてご紹介いたしました。オレッキオのエンゲージリングは、お客様のご要望にあわせて0.2ctのダイヤモンドより各種取り揃えております。ご希望のカラット数がまだお決まりでない場合でも、店頭で実際にご覧いただきながらお客様に一番お似合いのものをご提案させていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。

詳細はこちら:オレッキオ ダイアモンドへのこだわり