No.11 – リングの石に想いを込めて

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婚約指輪や結婚指輪に使用される石といえば、一般的には透明のダイヤモンドをイメージされる方が多いかと思います。実際、全体の9割以上もの方が透明のダイヤモンドを選んでいるといわれていますが、これには正式な決まりがなく、実は様々な石を使用することができるのです。今回は、婚約指輪・結婚指輪に使用する石の選び方について、ご紹介いたします。

 

◆婚約指輪のダイヤモンド

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「ダイヤモンドリング」と言えば、婚約指輪をイメージされる方が多いのではないでしょうか?ダイヤモンドは、遥かむかし中世の頃より男性と女性を結び付ける特別な宝石とされ、究極の愛の贈り物と呼ばれてきました。宝石言葉は「変わらぬ愛」「純愛・純潔・清純無垢」「永遠の絆」。世界一硬い鉱物と考えられているダイヤモンドの硬さは壊れることのないふたりの絆を象徴し、無色透明の輝きは純真無垢な花嫁にふさわしいとされ、永遠に続く愛のシンボルとしてまさに婚約の誓いや結婚の理想を表現しているといえます。また、その硬さから、傷にも強く実用的な一面も持ち合わせています。ダイヤモンドと一言でいっても、デザインやサイズ、透明度によってイメージも価格も大きく変わりますので、お好みとご予算のバランスが良いものをお選びください。一般的には、大きさは0.2~0.3カラット前後のものが人気となっております。

ダイヤモンドといえば無色透明のイメージが強い宝石ですが、実は様々なカラーのものがあります。例えばイエロー、ピンク、ブルー、ブラックなど…幅広く個性豊かなカラーがそろっています。天然のカラーダイヤは、結晶中に含まれる窒素原子の割合とその周囲の炭素原子の組み合わせで色が決まります。もちろんメインストーンとして使用することもできますが、やはり一般的には透明のダイヤモンドが主流なので、カラーダイヤの場合は選べるデザインが限られていたり、価格が高かったりと少しハードルが高い傾向があります。

 

◆不思議なパワーが宿るカラーストーン

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ダイヤモンドリングが主流になる前の中世ヨーロッパでは、結婚を意味するリングにサファイヤやルビーが使用されていました。カラーストーンを使用すると、個性やオリジナリティを演出することができますし、ダイヤモンドと同じ予算でもほとんどの場合それよりも大きな石を選ぶことができます。ですが、カラーダイヤと同じく一般的に選ぶことができるデザインに限りがあり、ブライダルリング専門での取り扱いも決して多くはないといえます。

カラーストーンを選ぶ際に注目していただきたいポイントは、色のお好みや価格、石がもつ意味やパワーなどに加えて、石の硬さもポイントとなります。ジュエリーには、石の硬さを表すモース硬度というものがあります。石が埋め込まれていないタイプの婚約指輪の場合、身に着けている時に何かにぶつけたり引っかけたりして、どうしても傷がつきやすくなります。そのため、リングに使用する宝石はなるべく傷のつきにくい硬いカラーストーンがおすすめです。モース硬度は1~15までの値があります。地球上で一番硬いとされているダイヤモンドのモース硬度は15で、天然の鉱物の中では最高値となっています。ジュエリーによく用いられる宝石のモース硬度は7以上のもので、ガーネットで10、トパーズ・ルビー・サファイヤが9、エメラルドは7.5~8、トルマリンで7~7.5と言われています。

また、ご自身の誕生石やおふたりの記念月の石、おふたりの気持ち合った意味やパワーを持つ石など、使用するカラーストーンに想いを込めた由来があれば、お守り代わりとしても身に着けることができます。

 

◆結婚指輪にはふたりだけのこだわりを

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結婚指輪に石を入れる場合も、やはり一般的にはダイヤモンドが主流です。結婚指輪の場合は基本的には日常使いするリングのため、婚約指輪に比べるとダイヤは控えめな大きさのもので、埋め込みタイプのリングを選ばれるカップルが多いです。

また、リングの内側に意味を持つ石を埋め込むことで、見えない部分にもこだわりを表現することができます。おふたりで一緒に考えられた刻印とともに、お互いへの想いやメッセージを直接肌が触れるリングの内側の石に込めて身につけられるのも素敵ですね。使用する石は、例えば誕生石。それぞれご自身のお誕生日でも、お相手様の誕生石をお互いに入れあっても素敵ですね。もちろん、おふたりでおそろいの結婚記念月の石にされたり、意味合いで選ばれるカップルもいらっしゃいます。また、誕生石以外にもカラーダイヤモンドを選ぶという方法もあります。

メインで使用するにはハードルが高いカラーストーンやカラーダイヤモンドも、内側に埋め込むのであればお好きなものをお選びいただけます。直接肌に触れるリングの内側に、おふたりだけが知る秘密のメッセージが込められているなんて、素敵ではないでしょうか?誕生石のカラーストーンとカラーダイヤモンドに込められた意味をご紹介します。ぜひご参考にされてみてください。

 

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<誕生石>
1月 ガーネット(赤):いつまでも変わらぬ想い
2月 アメジスト(紫):真実の愛を守りぬく
3月 アクアマリン(水色):幸せな結婚の象徴
4月 ダイヤモンド(無色)永遠の絆
5月 エメラルド(緑):一途な愛で包み込む
6月 ムーンストーン(白):大らかな愛情で満たす
7月 ルビー(赤):情熱的な愛
8月 ペリドット(黄緑):夫婦の和
9月 サファイア(青):揺るぎない心
10月 ピンクトリマリン(ピンク):自分を信じ、人を愛する
11月 ブルートパーズ(水色):内面からの魅力
12月 タンザナイト(青紫):誇り高き人

ブラックダイヤ:不屈の愛
コニャックダイヤ:偽りなき想い
グリーンダイヤ:心を癒し愛を育む
イエローダイヤ:太陽のような明るさ
パープルダイヤ:成長する心
ブルーダイヤモンド:誠実なふたりの誓い

ブルーダイヤモンドは純潔を意味し、聖母マリアのシンボルとされた特別な色といわれています。結婚式をされる花嫁様の幸運のおまじない「サムシングフォー」のひとつ、「サムシングブルー」の由来でもあります。

 

◆宝石におふたりの想いを込めて

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どんな石を使っていたとしても、おふたりで選ばれたリングは世界でひとつの特別なものです。愛を誓うおふたりの想いをリングに込めて、運命のリングを見つけ出したいものですね。

詳細はこちら:オレッキオ ダイアモンドへのこだわり